八神兄妹版深夜の真剣お絵描き文字書き60分一本勝負
2015/8/21のお題「アイスクリーム」
更新しました!

ようやく八神ヒカリさんにクレミアを食べさせてあげられた!
クレミアおいしいよ!
太ヒカちゃんほんとにいつでもどこでもいちゃいちゃしてんな!
おそとだよ!って思ったけどやめさせられなかったです!

八神兄妹ワンドロお題「イースター」更新しました。
たぶんこのお題が一番難しかった。
結局いつも通りいちゃいちゃしてます。

タケヒカワンドロと八神ワンドロのやってないお題を消化してます。
というわけでタケヒカワンドロ「学園祭」を投稿しました。
学園祭と言えばときメモの学園演劇!ときメモ2の坂城匠!となった結果がこれです。

とらいの感想とかでじこれ新刊の裏話とかもしたいんだけど、いかんせんまとまった文章を書く時間と体力がない。

春コミのスペースが発表されましたね。
こんな早かったっけ。
というわけで 3/20 HARU COMIC CITY 22 DIGIコレ4
武蔵野エロティックキャバレーは 東2ホール 東ノ28bです。
太ヒカの往復書簡と、既刊を少し持っていきます。
たぶん安定の太ヒカ1SPだと思うけどがんばります。
封筒作りまくります

とらい3章の感想です。
映画、パンフ、雑誌、舞台挨拶等のネタバレを含みます。
個人的な感想と妄想です。
カップリングのはなしとかもします。
あまり本気にしないでください。
なんでも許せる人だけどうぞ。

「和田光司さんと水谷優子さんに捧ぐ」
これね、先行上映でまずこれ出てきた時発狂しそうでしたね。
そうやってお涙頂戴すんのやめてくれよ。
わざわざ名前出して捧ぐとか、なに?3章だけ捧ぐの?この3章を?
エンドロールでスペサンに入れればよかったじゃん。
アリア劇場版にクレジットされてた川上とも子みたいにすればよかったじゃん。
ARABAKI ROCK FESTで清志郎の一周忌じゃなくて芸能生活40周年を祝ったみたいにさ。
デジフェスでは和田さん用のマイクがあったじゃないか。
あんな一言ですませやがってという気持ちと、
いまだに二人の死を乗り越えられていないのとでぐちゃぐちゃですわ。
スタッフは3章を泣かすつもりできているから、
さあ泣け!泣くでしょ?こういうこと言われたら泣くでしょ?
みたいな感じがしておじさん怒髪天。
人の死を消費しようとするなよ。
芸能人とか有名人とか誰かが亡くなったときによくついったでみられる
ご冥福お祈りポエムが本当に気持ち悪くてむりなんですけど、公式が、映画でやるなんてね。
他人の死を利用してカタルシスを得ようとしているのに虫酸が走る。
さぞかし気持ちいいんでしようね。だって人が死ぬんですよ!

ミミちゃん周りなにも解決していない。
女子どもほんっときもちわるい。
全部終わってから上から目線でほめてきて来年は絶対着ようよ~とか、
結局ミミちゃんの案に反対していたのではなく
ミミちゃんが気に食わなかっただけってことがはっきりしましたね。
来年は(太刀川さん抜きでさも自分たちが考えたかのように)やりたいね!
純真と自己中心的の構図ぜんぜん活きてない。
そもそもミミちゃんがギャルすぎてこわい。
光子郎君に対してぎゃんぎゃん怒鳴るミミちゃんにとても違和感。
ハァ????みたいなドスのきいたかんじとか、アメリカでなにがあったの?
リブートのことを知って別れを惜しんでるあたりのミミパルとか
そんなんでいいの?そもそもあの会話はなんだ?
ミミちゃんは誰からも愛されるお姫様だったはずだ。
それが成長するってことなの?

丈先輩は一瞬でふっきれてますね。
むしろ受験戦争的にはこれからだと思うんですけど。
進学校なら放課後も土日も補講とか模試とかあるだろ。
しかもこの年はセンター試験の体制が変わる最初の年だし、
毎日センター演習してた気がするけど。
過去問と、新指導要項に対応した予想問題に、
旧指導要項に対応した2次の勉強で、
この年の受験生はものすごく大変だったんですよ!!!
なのに中学生に言われてなんかその気になってる丈先輩…
葛藤もなにもあったもんじゃないな。
丈先輩の彼女って、主張が強い割には存在が希薄で、
天秤にかけさせるため、リアルワールドに対するしがらみ、
迷いの演出として作られているように感じてしまうので、
もはやちゃんと出してほしい。

とらいタケヒカほんとむりです
高石ここで八神ヒカリさんの生肩に触る必要あった?
高石が後ろにいてヒカリさんの肩をたたいて前に進み出るならわかるけど、
高石の方が進行方向にいて、わざわざ肩をたたいてから
振り向いて歩き出すって不自然では?
お前生肩触りたかっただけだろうが!!!!
タケル君おおきくなったんだ、ですって。
頬を染めるんじゃないよ。
おにいちゃんは許しません!!!
やることが露骨だし台詞に語らせすぎなんだよなあ。
台詞にするとあまりに安っぽくなってしまう。
これはタケヒカだけでなくとらい全体に言えることだが。

おめこちゃんの私かわいそうですアピール。
聲の形の川井さんみたいなね。
困ったら泣けばいいのか。
みんながみんなおめこちゃんのこと仲間仲間連呼してるのは、
本当は仲間だと思ってないから
余計に言葉にすることで言い聞かせようとするあれなのかね。
小学生女子の「私たちって友達だよね!」みたいな。
もちづきめいこと彼らの関係が悪くなるとかなんとか言ってたけど、
その関係を作ろうと東京に呼んだのはそもそも姫川なんだよな。
でも姫川はメイク―モンが感染源だということも知っていた。
ってことはやはり選ばれしこともたちを
内部から食い荒らしてぼろぼろにするつもりで東京に呼んだのでは。
めこちゃんよりも前に知り合っていた世界の選ばれし子供たちでさえ、
「選ばれし子供たち仲間」ではあるけど、
「あの冒険を一緒にした仲間」ではないから、
おめこちゃんがあとから8人のなかに入ってきて
仲間仲間言いまくってるのは正気かって思うよ。
高石君がおめこちゃんにだけパタモンの感染を報告するのは
本当は仲間だと思ってないから言えるのかな。

「お母さんみたい」
だからなんで台詞で言っちゃうのかな。
「泣いていいんだよ」って泣かせてやる空さんには
十分愛情感じるので
それを台詞にするととんでもなくやすっぽい。
というか説明乙です。
いわゆる説明台詞ってやつだね。
でもやっぱり空さんがおめこちゃんに優しくする意味がわからんよなあ。
愛情の紋章の持ち主だからってことなんだろうけど、
露骨すぎるし演出過剰な気が。
おめこちゃんとの仲間ごっこにむねやけしちゃうよ。
空ミミめこの3人でいるときとか、
女子特有のなんかいやなかんじがして、
すっごいうわっつらの付き合いにみえるんだよねえ。
それはそもそもおめこちゃんとの今までの関係が皆無だからだろうけど。

感染パタモンが、タケル君に傷痕をつけるって、たいへんえっちですね。
最初目がギン!てなったときは恐かったけど。
松本美和の芝居はものすごくよかった。
髙石なんで一人称俺にしちゃったん。
まあうちのタケルさんは永遠に僕って言ってるからいいんですけど。
一人称とか呼称とかぶれぶれなの、そりゃリアルの中高生はそうだろうけど
アニメ作品でそんなリアル追及されてもね。

八神ヒカリさんが自称安定を望む者に乗っ取られるシーン。
まずはタケヒカが違うクラスということに歓喜しましたね。
あれはタケル君ほんとにいてもモブ女子から
高石君はいないよ?とか言われちゃうやつ!
ありがとう別クラス!体育とかだけ一緒にやろう!
パタモンが感染してるんだってみんなに言うところの謎の間。
なぜあと2カットいれなかった。
背景、モンたちの後ろ姿、くらいのカット入れておけばもってたはずの間だぞ。
なんでパタモンの下半身の静止画と間をかぶせてくるんだよ。
天下の東映アニメーションじゃないのかよ!
ああ外注でしたね。
さて自称安定を望む者の話ですが、
無印45話に出てきた安定を望む者は、
ちゃんとヒカリちゃんと会話して、からだを借りてましたね。
でもとらいの自称安定を望む者は、勝手に乗っ取ってました。
こりゃあれですね、無印は和姦、とらいは強姦ですよ。
暗黒感ひどかった。
同一のものとは思えないんですよ。
安定を望む者はもしかして複数いるのだろうか。
運命の三女神的な?
アーリィとレナスとシルメリア的な?
姫川が「安定を望むものは神のような存在」って言ってたから、
神ではありませんと断言していた無印の安定を望む者は別人なんですかね。

リブートによって記憶がなくなることを知ったモンたちが
それぞれパートナーと最後の時間を過ごそうとする。
普段甘えないテイルモンが甘えてくるのは大変かわいかったですね。
それだけに八神ヒカリさんの
「いいけど」「全然だめじゃないよ」という台詞が気になる。
なんだその歯切れ悪さ。
「いいよ」って言ってあげてほしい。
ピヨモンの、空への愛があふれることばはいいですね。
ほんとミミパルどうした。

そしておだいばメッセの戦い。
無印のときはビックサイトだったけど、なんかNGでも出たんですかね。
おめこちゃんを助ける石田ヤマト、S君か。
だれだってあいつに夢中になるわ
だれだってあいつが好きになる
エンジェウーモンさん赤のルージュきつすぎません?
おっぱいおっきいのは個人的にはうれしいんですけど
いろっぽすぎるというかこれでは天使でなくリリムみたいですよ。
赤は欲望の色だから、エンジェウーモンが纏うのは違う気がしますね。
パタモンが戦いに行くのを止めようとするタケルを止めようとする八神ヒカリさん。
崩れ落ちる高石に寄り添う八神ヒカリさん。
うんそんくらいにしとこうか。そこぎりぎり。
ふたりの関係に言葉なんかいらないんだよ。
とらいは台詞にすると安っぽくなりすぎる印象があるからちょっと黙っててくれ。
リブートの話のときの
「なぜテイルモンたちはなにも言わなかったんですか?」
はなかったことになりました。あしからず。
あまりに整合性がとれなさすぎる台詞だなあ。
キャストの方からなんか言われたりしなかったのかな。
リブートも終え、呆然とする髙石を抱く石田ヤマト君。
これからセックスするのかと思うくらい大胆な抱き方でしたね。
もはや前戯。
そういえばバイク二人乗りはヤマタケなのか?
最初後ろがヤマトで前がタケルかと思ったけど、
中学生だし運転できないし
ネックレスがヤマト君だったから前はヤマト君なんだろうけど
うしろ誰だよ。
た、ける?

太ヒカちゃん、スポーツドリンクを!渡していました!
私は見ました!
これはあれだね、スポーツドリンクを渡して、ほっぺたにひやっとくっつけて、
おかえしにキッスされちゃうやつですね、知ってる!
おにいちゃんのために傘を持っていく八神ヒカリさんできた妹です。
傘はいっこでもよかったとおじさん思うけどな!
あいあい傘してちょっと肩を濡らしながら帰ろうよー!
光子郎君のオフィスに赴くけだるいミミちゃんどちゃしこですね。
なんだ事後か。
ミミちゃんはペットボトルを捨て、光子郎君はコンドームを捨てているのか、そうか。

いつかなんて待ってたら云々、stayしがちな~
舞台挨拶で監督がおっしゃってましたが、ここが本当のOPらしいです。
つまりこれまでは全てアバンタイトルだったわけですね。
なげえアバンだなおい。
もう本当に温泉と文化祭とは。
お前の高校時代の文化祭の思い出とかいらねえよ。
ていうかね、パンフ読んで卒倒しそうになったんですけど
「リアルな高校生」か「こうあってほしい高校生」か話し合ったって、やっぱり役割あてはめてんじゃねえか!
私がみたいのは「高校生になった八神太一」であって、「八神太一という名前の高校生」じゃないんだよ!
1章からずっと思ってたんだけど、まず枠組みと役割があってそれにあてはめられてるから記号的なんだよ。
ミミちゃんは空気の読めないギャルだし、光子郎君は烏龍茶が好きな童貞だし。
もうこのへんのことは1章の感想ブログにも書いたから割愛しますけど、
やっぱりおっさんが思う高校生だったんだなという事実に打ちひしがれる。
太一さんは「悩める高校生」と「ヒロイン」の枠組みを与えられ、
アグモンは「アホ」と「食いしん坊」の枠組みを与えられ、
そのように行動するよう動機づけられている。
キャラクターとして動いてるんじゃないんだ。
物語の中の役割上の存在でしかないならキャラクターである必要ないのでは。
複数人で脚本書くならキャラクター設定の共通認識は
あってしかるべきなんですけど、
それにしても雑なくくりだし、
脚本家たちが自分たちの学生時代の経験を反映させているって
堂々と言わないでほしかった。
ネット上の感想をみて脚本なおしたの、そうなの…。
4章はデジモン直撃世代の方の脚本で
キービジュ太空ヤマですって。
これはすごい二次創作が期待できそうですね。

なんか高石がおめこちゃんのことを気にかけてますけど
ここのシーンの全体的な白々しさ。
だれのせいとかだれがわるいとかじゃなくて云々からの
やさしいことばかけないで罵られてる方がほにゃらら。
なんでお前の気を楽にしてやらなきゃいけないんだよ。
自分をかわいそうにしてあらかじめ自分で自分を責めることで重圧から逃れようとするなよ。
今までおめこちゃんに感情移入できるようなエピソードがなかったので、
ここのシーンの説得力のなさが際立つ。
こんなにべったべたな台詞を持ってきてんのにね。

そんでようやくデジタルワールドに行くわけだが、
こんなに人為的にさくっと行けるんですね。
紋章の力ってそんな万能なあれなの?
デジタルワールドの修復に使ったんじゃなかったの?
はあ簡単なこってすな。
姫川は一乗寺くんのD3持ってたけど、プレバンで買ったの?
究極体の戦いから逃げるとき、爆発で坂みたいなところを滑り降りるとこで
高石が八神ヒカリさんの手をひいてるの、おじさんは見ました。
そういうさりげなさはいいと思います。
でもその役はおにいちゃんがよかったな!!!!
なんでおにいちゃんじゃないの!!!!!!!
とらいの高石、「タケル君に手なんか握られたら赤ちゃん出来ちゃう」
とか言われてそう。
なんでみんな示し合わせたように制服なの?
せっかく今回は準備していけるから
必要な道具持ってってるのに
なんでわざわざ制服で来たんだよ。
あぶないでしょ。
デジタルワールドで思い思いの服装になるのかと思ったらならないしね!
制服ぼろぼろになっちゃったらもう着れないよ?
高いのに。

リブートが行われたデジタルワールドで出会ったデジモンたちは、
選ばれし子供たちの記憶がなかったわけですが
彼らは生まれたときからパートナーを待ってたはずなんですよね。
でもパートナーの存在さえ知らないということは、
光が丘の事件がなかったことになっているということか。
デジタルワールドではなかったことになっているけど現実世界ではあるのか。
現実世界とデジタルワールドが交わったところに過去改変が起こらないってことは、
戻るとはちょっとちがうのか。
究極体たちやメイク―モンはリブートされていないみたいだし。
リブートは初期化みたいなイメージでとらえてたんだが、
デジタルワールドとしての時間はそのままに状態だけをまっさらにしているのか。
リブートによって記憶を失ったデジモンたちは最初の冒険のことを覚えてなくて、
その状態で25年後の02最終回を迎えるなんて展開だけはよしてくれよ。
デジモンたちがパートナーがいることすら知らない状態になっていて
光が丘の事件も最初の冒険もデジモン的には存在しないのなら、
太一たちは果たして選ばれしこどもなのだろうか。
安定を望む者によって安定させられたDWにおいて求められてもいないのに
会いたいから会いにいく太一たちは異物として排除されはしないのか。
しないということはデジタルワールドに必要とされているということになるが、
じゃあ果たしてリブートとはなんだったのか。
一乗寺君のD3を姫川さんが持っているということ、
黒ゲンナイさんがカイザーコスおじさんであったことを考えると
やはり敵の手に堕ちているんだと思うし、
02メンが敵としてでてくるんではないかと気が気じゃない。
そもそもリブートって単語は姫さんが言い出したわけで、
なんか当局でも極秘扱いみたいじゃないですか。
本当にデジタルワールドが「リブート」されているのか。
全て計画されていたのではないか。
そうなるとやっぱ安定を望む者は無印のとは違う、暗黒寄りのやつじゃねえか。
初期化というよりもデリートしたうえで別名で保存。
時間が戻っているわけではなく状態だけがまっさらにされて時間は進んでいる。
リブートによって新しいパラレルに分岐した
デジタルワールドβのようなものが作られ、
今までこどもたちが関わっていた
デジタルワールドαはそのまま存在している?
それともデミウルゴスが作った影の世界にスイッチした?
どちらにせよやっぱり1%の壁を越えて世界線を越えるしかないんだ。
髙石先生はリーディングシュタイナーなんだな。
どうでもいいけど冒頭のべたうちみたいなあらすじ、PCで打ってる風ですけど、
あれが「デジタルワールドの冒険」とか言いませんよね?
あれはプロットとかそういうあれですよね?
とらいも高石先生が書いてるのか不安になってくる。
原作高石先生だけどとらいは別の人物が書いてるのでは?
髙石先生が、八神太一にあまりにも意識がなさすぎるよ。
それとも今度は兄貴にフィーチャーしてみたくなったのか。
監督はヤマト君大好きっていってたねそういえば。
3章の一番の見どころはKODらしいし。
続き書きましょうよって編集さんに言われて断ったから
背景だけまるっと持ってかれて
無名の新人作家に書かせたりとかそういうやつかな。
それともコミック版とか実写映画なのかな。
髙石先生なんか筆が荒れてますねとかファンに言われちゃうよ。

リブートすることで、ウィザーモンの魂はどうなってしまうのだろう。
あの場からただ消滅するのだろうか。
テイルモンがウィザーモンのことを忘れてしまうこと、
八神ヒカリさんとの出会いがウィザーモンによって運命づけられたことを忘れてしまうなんて
テイルモンにとってウィザーモンがどれだけ大切な存在だったかという
記憶ごとなくしてしまうなんて。
大切な人が大切だったという記憶を失ったことのあるテイルモンは
他のデジモンよりリブートに対して敏感で、乗り越えねばならないものが多い。

なんにせよ、ようやく第1章再会ってかんじでしたね。

「君じゃなきゃ」が全部持ってくって話を舞台挨拶でしてて、
みんな、監督までもが草生やしてるかんじだったけど、
「知りたいんだ…」を100万回聴いて耐性がついているので、
兄弟だなって思いました。

DIGIコレ3お疲れさまでした。
スペースに来てくださった方、新刊を手に取って下さった方、
どうもありがとうございました。

このたびの新刊「君となら愛という名も残酷」は
ごくわずかな方にはわかっていただけてなによりなのですが
THE YELLOW MONKEYの曲からタイトルをとっています。
ペーパーには書きましたが、今回のイメソンは全曲イエモンなので
とりあえず聴いてくださいってかんじです・・・。
離れるな、NAI、球根、遥かな世界はペーパーにも書いたのですが
HOTEL宇宙船、楽園、天国旅行あたりもよかったら。
というかイエモンを聴きすぎて影響を受けまくっているので
あとで読み返したらここってこの歌詞っぽい・・・?てなことが多々ありました。
生ぬるい目で見てやってください。

表紙はモダンクラフト、遊び紙にキュリアスメタルレッドラッカー、タイトル赤箔という
なんともかっこいい装丁になりました。
もうね、実物みて震えましたよ。
超かっこいいです。印刷所さんに感謝です。
本文ラストの「君となら愛という名も残酷/真実」のところも
きれいに印刷してくれて、ありがたい・・・。
紙オタクで気持ち悪いなって自分でも思いますけどね、
表紙にも遊び紙にもこだわりたいし
使った紙は記しておきたいし特殊紙大好きなんですよ。
なので他人様の御本でも、ああこの方表紙これだな、遊び紙これだなって
だいたい特定してます。うわあ気持ち悪い。
皆さんもメモ代わりにどこかにのせていただけるとありがたいです。

今回は「心中」という重め暗めなテーマでしたが
皆さま大丈夫でしたか?
デジモンのノマカプで心中とか正気か?と思いながら書いてましたが
書きたかったんだからしょうがないよねえー!
心中とか、キャラが死ぬ話とかは、結構好きなんですけど
そもそも私はシェイクスピアが好きなんですよ。
シェイクスピアっていったら悲劇ですよ。死ぬんですよ。
そりゃもう登場人物ばんばん死んでいくんですよ。
大学時代はシェイクスピア専攻だったのでね、
そんな本研究してたらそら耐性もつきますよ。
とはいえ小心者なんで当日は刺されないかわりとびくびくしてました。
太ヒカの民たちは寛大ですね!

フェチズム大爆発百鬼夜行魑魅魍魎な新刊ですが、
実はこの構想は八神ワンドロお題「お月見」のときに考えていたもので
露天風呂付温泉旅館にふたりでひみつの旅行に行って、
籐の椅子に座る太一さんとその足元に侍るヒカリちゃん、
湯気でぼんやりする満月に目を奪われて
「誰にも言わないはずだったのに、お月様が見てるね」
っていう話だったんんですけど
どう考えても全年齢じゃねえなと思って没にしました。
ちゃんとR18として日の目をみれて嬉しい限りです。

死に場所に選んだのは、ほんのちょろっとだけ本編に書きましたが出雲です。
サンライズ出雲という寝台特急が東京を22時に発ちます。
ふたりはそれに乗って出雲まで来ました。
お昼くらいに出雲について、在来線で玉造温泉まで。
一応、実際にある旅館です。
あまり具体的にいうとよくないかなと思って多少描写はあれしましたけど。
予約取れなくてロケハン行けなかったんですけど、すっごい素敵な旅館です。
部屋付露天風呂は一部屋しかないので、連泊ってきびしいのかなとおもいつつ、
太ヒカちゃんは2泊3日くらいしてます。
そして旅館を出て、出雲大社へ。
言わずと知れた縁結びの神様ですね。
良縁を結び、悪縁を切ると言われていますから、
ヒカリちゃんはおにいちゃんとずっと一緒にいられるように願ったのですね。
これが良縁であるようにと。
そして願いは無事聞き届けられたようです。
そしてバスで日御碕へ。
日御碕神社は日沈宮といいまして、
伊勢神宮の昼を守る神社と対になり、夜を守る神社なのです。
いやはや厳かな朱色が鮮やかな神社です。
遊歩道を歩いていくと日御碕灯台が見えます。
白い大きな灯台が海に映え、とてもきれいなところです。
さらに遊歩道を進み、海のそばまで出れるのですが
太ヒカちゃんたちは遊歩道の途切れた先の岸壁のあたりまで行ってます。
だれにも見つからないところを探したんでしょうね。
私も探しましたグーグルマップで。
海面まで1mもないような岩場で、太一さんはヒカリちゃんのからだを気遣ったことでしょう。
ここで飲んでいるシャンパン「天使のアスティ」は
おんなのこに人気のシャンパンで、甘くてフルーティで飲みやすいです。
本当にラベルには天使の絵が描いてあるんですよ。
余談ですが結婚式のシャンパンの乾杯は
グラスをあわせた音が魔除けになると言われているからだそうです。
この音をさせるかさせないかで小一時間悩みました。
結局、彼らは死に向かっていくのだから、
愛を誓うのは死神だろうし魔除けの必要はないだろうとなりました。
シャンパンは泡を星にみたてて「星を飲む」と表現することがあるそうです。
素敵ですね。
最後、ロミオとジュリエットごっこをするふたりがね、書いてて切なかったです。
ロミオとジュリエットは、(親の)名前のせいで結ばれないふたりという話なので
すぐ太ヒカに変換して楽しんでます。
名前を捨てて、ただ恋人と呼んで。
ってかんじのセリフがあるんですけど、太ヒカだなって。
今回の心中はだいたいそういうイメージです。

新刊にはポストカードがついていたのですが
「新刊読み終わってから封を開けてください」と強めに言ってたので
なんじゃそらと思った方も多かったと思います。
超絶ネタバレになるのでペーパーにも書けなかったのでここに記しますが
ヒカリちゃん文字:ダーツフォント
太一さん文字:Holiday
ポストカード:彩現 マーメイド
写真:日御碕(PhotoACより)
です。
せっかく本というかたちで同人誌にするのなら
インターネットではできないことをしたいなあと思って
こういうかたちで頒布してみました。
読者が登場人物のひとりになるというか
封筒を開けるというひと手間によって
登場人物の行動を追体験するというような仕掛けがしたかったんです。
何人かの方に感想いただきましたが
効果を発揮しているようで
ちょっと特殊だけれどやってよかったと思います。

とまあこんなかんじでくっそ長い自己満足語りでしたが
お付き合いありがとうございました。
次回DIGIコレ4もなにかしら出します。
太ヒカはぎりぎり全年齢かな。
挿入しなければR18じゃないよね?
エモポエミイえっちな挿入を伴わないセックスおじさんがんばる。

9/4 東京ビックサイト GOOD COMIC CITY23 DIGIコレ3に参加します!

太ヒカ新刊「君となら愛という名も残酷」
R18 文庫サイズ 32p 100円
太一さんとヒカリちゃんが心中旅行に行く話です。
R18のため年齢確認の実施にご協力ください。

そのほかの頒布物
太ヒカ無配「嵐のような太陽が水着のあとをさらってしまった」
デジフェス昼の部での爆弾発言「おにいちゃん、かっこわるい」を最大限まで拡大解釈したいちゃラブ砂吐き本です!太一さんのえっち!
タケヒカ無配「マイナス18℃のくちづけでとけてゆくハートは甘く」
今は無き渋谷のハーゲンダッツカフェにタケヒカちゃんがデートに行く話です。
ヒカリちゃんにハーゲンダッツ食べさせるおじさんになりたい。

太ヒカ既刊
「太陽と天使のひみつ」(再販)
文庫 80P 100円

太ヒカひとりアンソロジー
「おにいちゃん、キスして。」
文庫 80P 500円
のあさんに挿絵を書いていただきました!

タケヒカ既刊

「碧瑠璃の海に酔芙蓉」(再販)
文庫 80P 100円

短編集
「ミルクと嘘とアマレット」
文庫 80P 500円

あと、委託で東京クリームソーダガールの「スぺ丼を考察する。」もおいてあります!
100円です!

買わずとも、お気軽にお越しください。
武蔵野エロティックキャバレーにてお待ちしてます!

八神ワンドロ最終回でした。
実は副管理人とかしてたんですけど、管理人と副管理人が一番楽しんでる感がありました。
定期的に八神が見れるって素晴らしい…。
最終回近くには神絵師様方々がご参加してくださって、大興奮でした。
なんとかまともな日本語で感想を…!と思ってるんですけど、まあ無理でした。
ひゃほーなんですかこのヒカリちゃん最高にキュートすぎておじさんもう心の臓がはちきれんばかりですよ!
みたいなことを、素晴らしいイラスト拝見できて感無量です、みたいな紳士的な文章に変換していたのですが、
素敵な八神をみていたら全然冷静になれなくてもう大変変態でした。

最終回はお題自由だったので、第0回と第1回に書いたも作品の続きのようなものを書きました。
イメージソングは花吹雪/THE YELLOW MONKEYです。
ぎりぎりカップリングにならないように書いたのですが、この曲を聴きながら読むと太一さんの本心が見えてくる、はず。
タイトルとあおりがヒカリちゃん視点なのは、どっちで書くかぎりぎりまで迷っていたからです。
太一さんには見えないヒカリちゃんの感情の、ほんの少しだけを切り取ってタイトルとあおりにしました。
上野公園に行ってるのは趣味です。
前回のお題の春を書き損ねてしまったので、その要素もいれつつ。
夜桜は水辺が美しいですよね。
墨田川とか神田川とか井の頭公園とかでもよかったんですけど、
暗い中にぼんやり浮かぶ桜と提灯、闇のように静かな水の印象の対比はやはり不忍池かなと。

今回の個人的なテーマは「触れない」だったので、肉体的接触をしないふたりをたぶんはじめて書きました。
もうこのへんは花吹雪聴いてくれってかんじなんですけど、
「話したい事 山のようにあったけれど もうどうでもいい 今は君に触りたい」
んですよね。でも触れない。お互い。
言わなくても伝わることがあるし、言って苦しめることもある。
妹だからと強調する八神ヒカリさんの、ただの妹でいたくない葛藤とかかわいすぎる。
お兄ちゃんに似合う素敵なおんなのこになりたかったのに、もうお兄ちゃんは隣にいないなんて。
八神太一さん実家を出る、については各種パターンがあるので、違う世界線の家を出る話も書きたいですね。

噴水の前にたたずむ少女は、俺の顔を見るなり満開にほころんだ。
22時半に、上野公園。
お花見に行きたいの、というかわいい妹のおねがいを、バイトだとか部活だとかでのらりくらりとかわしていたら、
「金曜日はバイト何時まで?」
「22時まで。」
「じゃあ22時半に上野公園ね。」
夜桜も素敵よ、なんてあれよあれよと言う間に決められてしまって今に至る。
白いワンピースの腰元はリボンで縛られ、裾をふわりとひろげながらこちらにかけてきた。
「お兄ちゃん。」
久しぶりに聴く鈴の音が俺の知らない甘さを帯びていることに、気付かないふりをした。
「元気だったか?」
「お兄ちゃんこそ。全然帰ってこないからお母さんもお父さんも心配してたよ。」
たまには顔くらいみせてあげてよね、なんて肩まで伸びた髪をかき上げながらいっぱしの口をきく。
夏休みも年末も春休みも、バイトや部活が忙しいという名目で、お台場のマンションには帰らなかった。
むしろ忙しくなるためにわざわざサークルではなく大学のサッカー部に入ったようなものだ。
「大学生は高校生と違って忙しいの。」

桜並木は重たそうに枝をもたげて俺たちを招き入れる。
満開の時期は過ぎたとはいえ、まだまだ所狭しと空を埋め尽くす。
提灯にぼんやり照らされ、花びらはまさしく舞い散ってゆく。
自分の足元さえ見えなくなりそうだ。
圧倒的な桜の本数にみとれているのか、ヒカリは何も言わずゆっくりと歩く。
俺たちの間を、桜の花びらが風と手をとって踊っている。
階段を下りて道路を渡ると、不忍池についた。
暗い池が白やピンクで覆われている様は不気味な美しさがある。
「水辺は、やっぱりちょっと涼しいね。」
俺のシャツでも羽織るか、と口にでかけた言葉を、春の空気と一緒に飲み込んだ。
過保護はやめたんだった。
昔みたいに手を繋いだり、腕を組んだりもしない。
「桜がこんなに明るいと、池は寂しくないのかしら。」
大きな風がヒカリの髪を撫でていき、耳元がきらりと光った。
天使の羽のイヤリング。
何年か前の誕生日に俺がプレゼントしたものだ。
「そういえば、昔お前が変な化粧してたことがあったなあ。」
「やだ、そんな昔のこと覚えてないでよ。」
「大人っぽくなりたいとか言って派手な服着てさ。」
「やめてよもう恥ずかしい。」
「化粧、上手くなったんだな。」
「もう高校生だもん。」
あの頃、大人っぽくなりたいと下手な化粧をしていた少女は、今まさに大人の女になろうとしている。
「早いもんだな。」
「お兄ちゃんが、1年も帰ってこないからよ。」
ルビーの瞳はいつだって俺のからだの奥を締め付ける。
俺の浅はかな考えなど、きっととうに気付いている。
「兄ちゃんには、すきなひとがいたんだ。」
提灯のあかりでぼんやりと輪郭が歪む。
「だから、家を出たの?」
左手の薬指を撫でる。鎖をつけてつないでいられたらいいのに。
「ばかね。」
いつからこの宝石はこんなに艶めいていたのだろうか。

夜も深く、池のほとりは静かだ。
どこか遠くで鳥が鳴いている。
「時間大丈夫か?そろそろ終電だろ。」
桜に染まった頬とくちびるは、幻覚にも似た動きで俺の神経をむしばんでいく。
「今日は、お兄ちゃんのとこに泊まる。」
天使の羽は、鱗粉を降らせて舞うのだろうか。
「泊まってってもいいでしょ?妹、なんだから。」
「そうだな。妹、だもんな。」

花は散り、春は終わる。
風が夏を連れてくる。

#八神兄妹版深夜の真剣お絵描き文字書き60分一本勝負
2016/05/13 最終回 お題自由

「今夜は一緒に寝てもいい?」
お兄ちゃんはもうベッドに入っていた。
あたしは自分用の枕をぎゅっと握りしめ、絞り出すように声をかけた。
春の夜空に溶けて消えてしまいそうな声。
暗くてお兄ちゃんがよく見えない。
今どんな顔してるの。どんな気持ちでいるの。
裸足の指先から全身が冷たくなっていく。
「いいよ」
吐息交じりのあたたかい声にうながされ、あたしはお兄ちゃんのベッドにお邪魔した。
お兄ちゃんは真ん中から少しずれてあたしを迎え入れてくれる。
さっきまでおにいちゃんがそこにいたぬくもりをあったかいお布団から感じ取って、 ふいに涙が出そうになる。
その存在を確かめたくて、お兄ちゃんのパジャマの胸元をぎゅっとつかんだ。
「もうすぐ高校生だってのに、そんな甘えん坊で大丈夫かよ」
あたしの頭にぬくもりがふれる。それはあたしの体のなかで何倍もの熱に増幅している。
「だいじょうぶ、だもん」
音になりそこなった吐息があたしたちの間を抜けていった。
お兄ちゃんのつま先があたしの足の指をつんとはじく。
「またこんなに足元冷やして」
あたしの足にぬくもりがふれる。それはあたしの体のなかで何倍もの熱に増幅している。
そして行き場を見つけられずに、からだの奥の奥にためこまれていくのだ。
「だってこの部屋寒いんだもん」
びっくりするほど片付いた部屋。
からっぽの箱の中で、このベッドだけが生物のように熱を持っている。
なんにも、残していかないのね。
「ねえお兄ちゃん、これ、もらっていい?」
「なんだそれ」
荷造り用の麻ひもの切れ端だろう。ベッドサイドに転がっていた。
「それはごみじゃないのか」
「ごみだねえ」
だけど唯一、この部屋に残されたお兄ちゃんのかけらでもある。
あたしはそれを左手の、小指にきゅっと結んだ。
薬指には結べなかった。結ばれなかった。
「おにいちゃん、一人暮らしなんかしたら、さみしくなっちゃうよ」
声が上手にだせない。のどの奥に思い出がつまっている。
「たまには、帰ってくるさ」
お兄ちゃんはいつも夏みたいに笑う。からっとして、まぶしくって、胸があつくなる。
だけど今あたしの目の前にいるお兄ちゃんは、春のように笑う。
霞のなかでゆっくりと死を待っているようで、あたしは胸がしめつけられる。

#八神兄妹版深夜の真剣お絵描き文字書き60分一本勝負
2016/4/22「春」